わが子には本や絵本に親しみをもってもらいたい、言葉や文字に関心をもってもらいたい…
と思っているパパ・ママも多いことでしょう。しかしながら「いつ頃から読み聞かせをしてあげたら良いの?」「どんな本を選んだら良い?」と疑問もありますよね。
絵本の読み聞かせはいつから始められるのかを解説するよぅ
さらにさらに
読み聞かせのポイントとそれぞれの年齢におすすめのテーマも紹介するよ
赤ちゃんはいつから絵を認識できる?
大好きな人に繰り返し読み聞かせをしてもらうことは嬉しく、幸せな体験として子どもの心に残るでしょう。
ここでは、発達に合わせて読み聞かせをしてあげられるよう、子どもの発達について見ていきながら、読み聞かせをいつから始めてあげたら良いのかを解説します。
赤ちゃんの視力、認知の発達
赤ちゃんの視力はまだ発達途上で、霞んで見えています。
生後2ヶ月頃になると、赤や緑といった鮮やかな色合いで目から30cmくらいまでの距離のものであれば見えるようになってきます。
さらに、生後3ヶ月頃になると動くものを左右に目で追えるようになってくるので、絵本のページをめくった時に目がついてきて絵を捉えることができるのです。
認知面では、生後4ヶ月頃になると自分から相手に微笑みかけるなどのコミュニケーションが生まれるので、絵本を読み聞かせた時に喜んでくれるでしょう。
また、お座りがしっかりできるようになってくると相手が指を差したものを見たり自ら指差しをするようになってきます。
1歳前には、「どうぞ」「どうも」といった相手とのやり取りも楽しめるようになってくるので、絵本を通したコミュニケーションがさらに活発になってきますよ。
新生児でも絵本は見れる?
生まれて間もない赤ちゃんはまだ寝たり起きたりを繰り返していて、起きているときも視界がぼんやりしています。
それが、生後2ヶ月頃になると起きている時間が少しずつ伸びてきて、目の前にあるものをじーっと見つめるようになるのです。
生後3~4ヶ月にもなると、昼夜の区別がついてきます。そのため、新生児では絵本を読み聞かせにくいかもしれませんが、生後2ヶ月頃からは少しずつ見れるようになってきますよ。
絵本の読み聞かせはいつから始める?
生後2ヶ月頃から絵を見つめることができるようになってくるので、その頃から読み聞かせを始めても良いでしょう。ただ、読み聞かせは「いつから」やらなければとはっきり決まっていることではないので、お子さんの興味や関心、パパやママの気持ちの余裕があるときに試してみてください。
大きくなってくると、話の内容を面白がったり言葉に興味を持ったりして繰り返し楽しめますよ。話や文字を覚える3歳ころになると、自分で読もうとする子もいるでしょう。小学生になって自分で読めるようになっても、読んでもらうことは嬉しいものです。新たな発見に繋がる大事な時間にもなることでしょう。
お子さんの育ちや興味に合わせて絵本を一緒に見たり、絵本を通してやり取りしたりといったコミュニケーションの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
本・絵本の読み聞かせ方
よく、寝る前の儀式として絵本の読み聞かせをしているという話を耳にします。寝る、遊ぶ、食べるなどの生活リズムがついてくると、寝る前に読み聞かせをしてあげることで「眠る」気持ちに心地よく誘ってあげることもできるでしょう。
一方で、寝る前に読んであげなければと気負うことは全くありません。お子さんが興味がない時は無理せず、興味が出てきたり楽しんでいる時には求めに応じて読んであげてください。
以下に子どもが本や絵本を楽しめるシチュエーションを紹介しますので、親子のコミュニケーションの参考にしてみてください。
・自由に遊んでいる時
お子さんが好きな時に手に取れるようにしてあげると良いです。
・生活の節目
イヤイヤ期には気持ちの切り替えにも役立てます。
心地よく次の行動に移るきっかけにできるでしょう。
・外食時、電車の中で
子どもはなかなか待っていられず、時間を持て余してしまいますよね。
隙間時間や子どもにとっては苦痛に感じる時間にこそ読み聞かせのチャンスがありますよ。
本・絵本を読み聞かせる時のコツ
読み聞かせの時に、「こういう風に読まなければ」と気負う必要はありません。パパやママが本・絵本を楽しみながら読むことが読み聞かせの一番大事なポイントです。その他、読み方のコツを紹介しますので、参考にしてみてください。
ゆっくり読む 面白がっているページは時間をかけて
1ページ読み終わったらすぐに次のページに行かなければならないということはありません。好きなページは時間をかけたり、時には前に戻ったりしながら読んであげましょう。特に年齢が低いほど挿絵を楽しんでいるので、自分でページをめくろうとした時はそのままやらせてあげてください。絵本が破けるようなら、硬めの表紙のものがオススメです。
聴きやすい声で読む
親子で読む時は膝に抱いたり添い寝したりとすぐ側で読んであげるので、大きすぎない、心地の良い声の大きさを気にかけてあげましょう。
質問や教育的な言葉かけはほどほどに
「これは~っていうんだよ」「あなたはどう思う?」といった質問や教育的な言葉かけは、特に物語の場合はほどほどに。書かれている文章をそのまま読んであげて、お子さんが感じたり考えたりしているその時間を大事にしてあげたいですね。
どのような本や絵本を読み聞かせれば良い?
初めての子育てだと、子どもにどんな本や絵本を読んであげら良いかわからないことも多いですよね。
ここでは選ぶ本や絵本はどんなテーマ・内容のものが良いのかを紹介します。
各年齢でのおすすめの本は、地域の図書館の情報や
出版社、本屋さんのホームページも参考になるよぅ
乳児期(0~2歳)が楽しめる絵本
・動物、乗り物、食べ物などの挿絵がメインのもの
・「もこもこ」「ころころ」など、擬音の表現が豊かで繰り返し出てくるもの
・「ねんね」「まんま」など、自分が日常にやっていることがテーマになっているもの
・「どうぞ」「どうも」「ばいばい」などのやりとりを楽しむもの など…
3歳くらいまでの子どもには、挿絵が多めで、挿絵と言葉が直接つながっている絵本がオススメです。
幼児期(3~5歳)が楽しめる絵本
・おばけ、モンスターなど空想の世界や現実にはないものが登場する絵本
・冒険、「自分で~する」がテーマのもの
・良いこと、悪いことなど道徳的な話がテーマのもの など…
3歳頃になると、挿絵が少なくても状況をイメージして物語を理解できるようになってくるので、長い文章の本や絵本でも楽しめます。
学童期が楽しめる絵本
・昔話や童話
・長編の物語
・自分の気持ちや他者の気持ちについて考える内容 など…
学童期になると学校でオススメの本を教えてもらうこともあり、自分で興味のある本を選ぶようになるでしょう。好きな分野への興味を深めるとともに、さまざまな分野への関心を持てるよう、本や絵本を選んであげたいものですね。
小さくても、大きくなっても読み聞かせを
本や絵本を読むのは苦手、感情を込めて読むのは恥ずかしいと感じている方もいることでしょう。しかし、おうちでの読み聞かせには特別な技術はいらないのです。
うまく読めなくても子どもは大好きな人に読んでもらうその時間が嬉しいものです。月齢が小さくても良く見て良く聞いているし、大きくなっても読んでもらうことは特別なことです。
ぜひ気軽に読んであげてください。
絵本を通してコミュニケーションの時間を楽しもう〜★☆★
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