ネミィとヨミィは口の形が違うね
ヨミィはひよこだからね
ヨミィとネミィは耳の形が違うよね
ネミィはうさぎだからね
ぼくたち同じとところの方が少ないかも!!
「あれ、なんだか自分だけみんなと違うぞ!?」と、気になったことはありませんか?
例えばそれは持ち物だったり、大きさだったり、考え方だったり。
みんなと一緒だとほっとすること、ありますよね。
みんなと違うとちょっぴり不安になったりすることも。
それならみんなと同じ方がいい?
みんなと違うのはやめたほうがいい??
今回は、みんなと毛の色が違う1匹の猫のお話。
自分を肯定できる、大人にもおすすめの絵本を紹介します。
わたしはあかねこ
作 サトシン
絵 西村 敏雄
出版社 文溪堂
対象年齢 6歳〜
内容・あらすじ
白猫のお母さんと黒猫のお父さんから生まれたあかねこちゃん。
兄弟達は白猫、黒猫、トラ猫、ブチ猫で、あかねこちゃんだけ毛色が違います。
1匹だけ色が違うあかねこちゃんを可哀想に思う兄弟達。
親猫もあかねこちゃんを心配し、どうにか白色にならないか、黒色にならないか
ミルクをたくさん飲ませたり黒い魚を食べさせたりします。
でも、あかねこちゃん自身は自分の色が好きなのでした。
「みんなのことは大好きだけど、私らしさを分かってくれないのは悲しい。」
ある日、あかねこちゃんは家を飛び出してしまいます。
おすすめポイント
*わたしはこの色が好き
親、兄弟がどうにか同じ色にならないものかと色々試す中で、あかねこちゃんは終始一貫して
「わたしはこの色、きれいでかわいくて好き」と言います。
「そのままの自分が良い」を貫くあかねこちゃんのブレないこの気持ちは素敵です。
*家を飛び出した先で出会ったのは…
飛び出した先の町であかねこちゃんは、赤い毛並みを「とてもきれい」と言ってくれる猫と出会います。
同じ場所に留まらず外の世界に飛び出してみる、あかねこちゃんの前向きな力強さを感じます。