『絵本専門士』とは?仕事内容や受講条件を紹介

絵本専門士とは
ヨミィ
ヨミィ

ねぇねぇ『絵本専門士』って知ってる?

ネミィ
ネミィ

『絵本専門士』??何それ、初めて聞いたよ。

ヨミィ
ヨミィ

絵本に関する知識や読み聞かせ方について詳しくなれるよ。
保育士さんにも人気の資格なんだって!

ネミィ
ネミィ

『専門士』って言うくらいだから難しいんじゃない…??

ヨミィ
ヨミィ

う〜ん、ヨミィには分からないから
実際、絵本専門士を持ってる人に話を書いてもらったよ。

ネミィ
ネミィ

実体験が聞けるね!!

「絵本専門士」という資格をご存知ですか?

絵本専門士は、2014年に国立青少年教育振興機構が創設した民間資格で、これまでに約280名が認定を受けました。

現在は全ての都道府県に1名以上の絵本専門士がおり、その普及に努めています。

絵本専門士の人気は急速に高まっています。

2019度の第6期は募集人数が10名増の70名となりましたが、1400人を超える応募があり、20倍の応募の狭き門となりました。

ここでは人気の理由やその魅力、取得方法などについてご紹介します。
(2020年2月現在)

絵本専門士とは

絵本専門士を目指す人ってどんな人?

絵本専門士を目指す人の多くは、保育士、司書、読書支援ボランティアや出版関係者など、絵本を伝えたり作る職業に就いています。
他には、言語聴覚士、アナウンサー、声優なども増えてきており、絵本を業務に活用しようと模索する姿が伺えます。

また需要の高まりや次世代への期待から、国立青少年教育振興機構では認定した大学等でカリキュラムを修了した人を対象とする「認定絵本士制度」も創設しました。

この認定を受けるため、大学職員の受講も増えています。

因みに受講者の9割近くは女性で、休息時間には女性トイレに列ができるのが恒例です。

多くが30代以上の人であるのは、応募資格に因るものでしょう。

絵本専門士養成講座で学ぶこと

この講座は、絵本の「知識」「技能」「感性」を中心に企画力や表現力などを深く学ぶカリキュラムが組まれています。

毎年6月~1月までの8か月間に5回計10日間のスクーリングが開催され、絵本の歴史、ジャンル、著作権、紹介文の書き方、ブックトーク、絵本の可能性などを学びます。

幅広く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、プロフェッショナルを目指す課程としては必要最低限の内容かもしれません。

受講生には、講座の前後に調査・レポート・制作などが課せらることが多く、また各講座終了後の休憩時間に感想文とアンケートを提出することが義務付けられています。

課題や連絡事項は、受講者用のWebサイトに掲載され、提出は主にここにアップロードするため、PC環境やITリテラシーは不可欠です。

また、認定には一定以上の成績を修める必要があり、提出課題や感想文はその評価対象です。
スクーリングの初日には前回までの成績表や添削済のレポート等が自席に置いてあります。

封を開けるときには、なんともいえない緊張を覚えたものです。

人気急上昇の理由

講座の魅力は、充実した講師陣とカリキュラムです。
少人数のクラスで各界の著名な講師と良質なコミュニケーションを取りながら受講することができ、課題も担当講師が添削してくれるという貴重な機会は、なかなか得ることができないでしょう。

そして30コマに凝縮されたカリキュラムを見れば、受講料の安さにも気付くはずです。

また絵本に親しみ、その普及を目指して全国各地から集う仲間との出会いもかけがえのない財産です。
修了後もその連携は崩れることがなく、情報や活動の報告などが活発に交換されています。

絵本専門士の仕事内容

絵本専門士が活かせる仕事とは?

この資格を活かせる場として、まず挙げられるのは、保育、出版、書店関連の職業です。
認定者の内訳を見ても、これらに従事する人々が大半を占めています。

その他には保育士養成や日本語教師などの教員職、介護、医療関連職もおります。

もちろん、絵本専門士は職業を限定しているものではありません。
むしろ既に絵本に慣れ親しみ、何かしらの形で職務や活動に活かすことを目指す人々が集まりますので、今後、活躍の場は広がることは容易に想像できます。

仕事の紹介

絵本専門士の名簿は、国立青少年教育振興機構やNPO法人絵本文化推進協会(希望者のみ)のWebサイトに掲載されています。

絵本専門士をお話し会や研修講師として招きたい法人や団体から国立青少年教育振興機構等に相談があると、適任な絵本専門士を選定して紹介する仕組みもできています。

絵本専門士になるには

応募資格

この講座の目的は、そのプロフェッショナルの養成です。
そのため、受講資格は絵本に関する一定の知識と実践経験を持つ人(下記4つのいずれか)を対象としています。

①子どもや絵本に関する資格を有する者 
②絵本に関わる実務について、原則3年以上の経験を有する者 
③絵本に関わる活動に携わり、原則3年以上の経験を有する者
④絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者
参考:国立青少年教育振興機構 絵本専門士養成講座

受講条件を満たし、受講者選考を通った人が本講座を受講することができます。

応募から認定まで

絵本専門士は、例年2月上旬から3月上旬にかけて募集が行われます。
国立青少年教育振興機構のWebサイトに募集要項やエントリーフォームが掲載されますので、ご確認ください。
※国立青少年振興機構 絵本専門士のページはこちら

選考結果はGW明けに発表されます。
受講者はスクーリング修了後の2月に修了課題を提出し、GW明けに認定審査の結果が発表されます。

認定式は翌期の開講式と同日となる6月に執り行われます。
新受講生に見守られる中、認定証を拝受し絵本専門士としての一歩を踏み出すのです。

取得についての心構え

受講期間中は多くの課題に取り組み、シラバスや講座で紹介される参考書籍にも目を通すなど、ある程度の負荷がかかります。

受講にあたっては、高倍率の中で選ばれた一人であることを十分に認識し、高い目的意識を持って臨むことが期待されるでしょう。

と書くと、尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、心配は不要です。

受講期間はわずか8~9か月ですし、志を共にする仲間がいます。
時には励まし合い、助け合って乗り越えることができるでしょう。

受講生は全国から集まるため、スクーリングの時間割はできるだけ移動に無理のないよう工夫されていますが、それでも前泊や後泊が必要となる方もいます。
受講料に加えて交通費や宿泊費を負担して学ぶ方もいるのですから、集中力が高まることもうなずけますよね。

取得した感想

私の場合、認定の結果を受けた時の安堵と喜びは格別でした。

同時に、密度の高かった時間から自分のフィールドに戻り、絵本専門士の称号をどう活かすか、それに恥じない知識や技量を備えているか、などと考えて身震いがしたのも事実です。

現在は同期と一緒に活動したり、先輩方と情報交換するなど、活動の幅が格段に広がり、受講して本当に良かったと思っています。

高倍率が話題となる絵本専門士ですが、目指す皆さんにおかれましてはぜひ諦めることなくチャレンジして欲しいと思っています。

自らが在りたい姿を描き、そこにオリジナリティが加われば、きっとこの学びの場に迎えられることでしょう。

互いに高め合うことができる未来の絵本専門士の皆さんとお会いできる日が楽しみです。

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