卒業、入学シーズンに読みたい!背中を押してくれる絵本5選

入学・卒業がテーマの絵本
ヨミィ
ヨミィ

毎年来るこの季節!!

ネミィ
ネミィ

花粉?

ヨミィ
ヨミィ

…卒業、入学シーズンだよ。

ネミィ
ネミィ

花粉のピークと卒業式ってかぶるよね。

ヨミィ
ヨミィ

さみしくて泣いてるのか、花粉で鼻かんでいるのか…。

ネミィ
ネミィ

ひどい花粉症で、卒業式にテッシュを箱で持ってきてた子がいたよ。
入退場時にテッシュの箱持ってるの。

ネミィ
ネミィ

これが中学の卒業式の思い出。

ヨミィ
ヨミィ

へぇー

「うれしいけど、なんだかさみしい。」

卒業、入学シーズンは、ちょっぴり複雑な気持ちになりますよね。

新しいスタートへはワクワクする気持ちと一緒に大きな不安もついてきます。

今回は、そんな繊細な気持ちに寄り添ってくれる絵本たちをご紹介します。

セミくんいよいよこんやです

作者:工藤ノリコ
出版社:教育画劇
対象年齢:3歳〜

【内容・あらすじ】

今夜はむしの仲間たちにとって特別な夜、セミくんがいよいよ地上デビューを果たすのです。

知らせを聞いたむしの仲間たちが、急いでパーティーの準備を始めましたよ。

セミくんの門出となる大切な夜をみんなで一緒にお祝いしましょう!

工藤ノリコさんの描く世界のかわいらしさは、小さなお子さんから大人まで楽しめるものだと思います。
ストーリー自体はシンプルですが、「生きていること」の尊さを感じずにはいられません。
前に踏み出せず悩んでいるお子さんや大人の方にこそ、手に取ってほしい作品です。

【感想・おすすめポイント】

*細かい演出も魅力!コミカルに表現されたむしたちの世界

作中には様々なむしたちが描かれていて、それぞれの暮らしぶりが垣間見えるのがおもしろいところです。
ページのすみずみまでじっくりと見て、その世界観を楽しんでください。

*読み聞かせやはじめての音読にもぴったり!擬音語の多いリズミカルな文章

文には「ヒョコ」「ピタ」など擬音語が多く盛り込まれています。
一つ一つの文章も短めでリズミカルなので、読み聞かせが楽しい絵本です。
音読できるようになったお子さんにもおすすめです。

*卒業は新たなスタート!節目に読みたくなるストーリー

長い間地中で暮らし、とうとう地上デビューを果たすセミくんは、卒業、進学、自立など人生の節目を迎えた人の姿と重なります。
お子さんの入学や卒業はもちろん、人生の節目に何度でも寄り添ってくれる絵本の一つです。

ねずみのでんしゃ

作:山下明生
絵:いわむらかずお
出版社:ひさかたチャイルド
対象年齢:4歳〜

【内容・あらすじ】                                  

7つごのねずみたちは、いよいよ明日から「ちゅうがっこう」に通い始めます。

だけど、みんな新しい場所に行くのが嫌みたい。

出かけたがらない子どもたちのために、お母さんはある作戦を思いつきます。

7つごたちは無事に「ちゅうがっこう」へ行けるでしょうか?

親近感の湧くストーリーと、いわむらかずおさんの絵がマッチしていて、読み終えたときほっこりする作品です。
起承転結がしっかりとあるので、ひとり読みを始めたお子さんにとっても読みごたえのあるお話だと思います。

【感想・おすすめポイント】

*ねずみといえばこの人!いわむらかずおさんの描くねずみの世界がかわいい

14ひきシリーズなどで有名ないわむらかずおさんが、この絵本の絵を担当しています。
いわむらさんの描くねずみの世界は、細部まで生活の香りがするのが魅力。
ねずみたちの服装や家の中の様子にも注目です。

*実はしかけ絵本!終盤のおどろきの演出も楽しめる

絵本の終盤には、読者もおどろくしかけが用意されています。
物語の世界により入り込めるような素敵な演出を、お子さんと一緒にお楽しみください。

*新しい場所は嫌!子ども心を上手にほぐすお母さん

子どもたちが楽しく「ちゅうがっこう」へ行くにはどうすればいいのか。
ねずみのお母さんは、強制するのではなく工夫をします。子どもたちが新しい場所を楽しめるように、精一杯サポートすることの大切さを教えてくれる作品です。

おおきくなるっていうことは

作:中川ひろたか
絵:村上康成
出版社:童心社
対象年齢:3歳〜

【内容・あらすじ】  

「おおきくなるってどういうこと?」そんな子どもたちの疑問に答えるように、成長に伴う変化を一つ一つなぞっていきます。

やさしく語りかけるような文章とシンプルな構成で、「成長すること」の意味を教えてくれる絵本です。

「成長」にはいろんな側面がありますが、そのすべてを素直に素晴らしいと思えるような絵本です。
自分の成長を前向きに捉えてもらえることは、お子さんにとってもうれしいこと。
ぜひ親子で一緒に読んでほしい作品です。

【感想・おすすめポイント】

*メッセージがダイレクトに伝わる!シンプルな絵と構成

見開き1ページで一つずつ、「おおきくなること」で起こる変化が描かれています。絵そのものもシンプルで余白が多く、文章と絵に込められたメッセージがダイレクトに伝わってくる構成の絵本です。

*声に出して読みたくなる!ストレートであたたかみのある文章

詩のようなテンポのよさがあり、思わず声に出して読みたくなる文章です。
大人が子どもに語りかけているような、落ち着いたあたたかみのある文体でまとめられています。
内容もストレートで一つ一つの言葉が心に響きます。

*一緒に考えてみよう!「おおきくなる」ってどういうこと?

この絵本では、成長の様々な側面を切り取っていますが、成長を感じる場面はお子さんそれぞれに違うと思います。
ぜひお子さんと一緒に読んで、「おおきくなったな」と感じたことについて考え、前向きに歩いて行けるよう背中を押してあげてください。

へんしん!たまごにいちゃん

作者:あきやまただし
出版社:すずき出版
対象年齢:4歳〜

【内容・あらすじ】 

あえてたまごのままでいる「たまごにいちゃん」。

でも本人曰く、みんなの知らないところでだんだん変わって来ているらしいですよ。

毎日進化を続けているという、たまごにいちゃんの日々をちょっとのぞいてみましょう。

たまごにいちゃんがとにかくかわいらしく、表紙を見ているだけでも元気がもらえる絵本です。
アニメーションのような動きを感じる絵と、テンポのよいストーリーでお子さんも飽きることなく楽しめると思います。

【感想・おすすめポイント】

*ページを開くのが楽しくなる!躍動感のある「たまごにいちゃん」の日常

シンプルな絵で描かれていながら、全体にあふれる躍動感にページをめくる手が止まりません。新しい発見にあふれるたまごにいちゃんの日常をのぞいているだけで、元気をもらえる作品です。

*いろんな読み方で楽しもう!セリフが多くて読みやすい絵本

セリフが多くて読みやすいのがこのシリーズの特徴です。お父さんお母さんとお子さんで、配役を決めて一緒に読んだり、場面ごとに読む人を変えてみたりと、いろいろな読み方で楽しめます。

*子ども目線で思わず共感!変わりゆくたまごにいちゃんの複雑な気持ち

たまごにいちゃんはまわりの大人にうまく説明できない、自分自身の変化を日々感じています。
そして、「自分が変わることでお母さんが悲しむかな」と心配しているのです。
成長に伴う切なさは大人も子どももそれぞれにあるもの。
そんな複雑な気持ちを受け止めてくれる一冊です。

ちびうさがっこうへ!

作者:ハリー・ホース
訳:千葉茂樹
出版社:光村教育図書
対象年齢:6歳〜

【内容・あらすじ】 

うさぎの男の子「ちびうさ」は、今日からお兄さんたちと一緒に学校へ通い始めます。

なぜかおもちゃの馬のチャーリー・ホースも一緒に連れて行くようです。

案の定、(ちびうさ曰く)チャーリー・ホースのせいでトラブル続きの一日に・・・。

はたしてちびうさは学校を好きになれるでしょうか?

何度も見返したくなるあたたかみのある絵が素敵です。
ストーリーもしっかりとしていて読みごたえがあり、色づかいや装丁などもおしゃれだと思います。
美意識が芽生えてきて、物語をじっくりと読む力もついてきたお子さんに、ぴったりの絵本ではないでしょうか。

【感想・おすすめポイント】

*独特の色づかいが楽しい!絵から感じられるぬくもり

様々なオレンジ、グリーン、ブルーが織りなす世界が特徴的で、独特の色づかいを楽しめる作品です。独特なだけでなくぬくもりを感じられる絵が、物語に奥行きを与えています。

*じっくりとストーリーを楽しめる!文章のボリュームもある絵本

文章のボリュームが多めで、ストーリーもじっくり楽しめるタイプの絵本です。場面ごとのちびうさの気持ちを考えるなど、物語を深く読むことのおもしろさに気づいてきたお子さんに、ぜひおすすめしたいです。

*マイペースなちびうさに学ぶ!新しい場所へのなじみ方

新しい場所になじむ方法やペースは人それぞれです。ちびうさの場合はチャーリー・ホースを補助輪代わりにして、だんだんと環境に溶け込んでいきます。
新しい環境に不安を感じているお子さんと一緒にこの絵本を読んで、その子なりのやり方を応援してあげてください。

今回は「卒業・入学シーズン」におすすめの絵本をご紹介しました。

人生の門出というのはとても幸せなものですが、うれしさと同時にさみしさや不安もつきものです。

そんな複雑な気持ちを受け止めて背中を押してくれる作品をご紹介しました。

ヨミネミ
ヨミネミ

『さみしい』のすぐ後には『たのしい』が待ってる!!
卒業・入学おめでとう〜☆★☆

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